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Sunday, 17 August 2008

Solitude(孤独)について

私の講演テーマの一つである「孤独」のついて考えたいと思います。
多くの人々は、この言葉をあまり考えないようにしているのではないでしょうか?そんれを深く考えると、淋しさがこみ上げるのでしょう。また、ろくなことを考えないのでしょう。「孤独」イコール「暗いイメージ」と考え、それを直視することを避けているように思われます。しかし、それを真っ向から向き合うならば、底知れない素晴らしいパワーを獲得することできるのです。多くの偉大な人間は、孤独の中ですばらしい作品を作り上げて来たのです。それらの偉人の例は、数知れないのでこの紙面では、ここに取り上げません.しかしながら、
それを利用することは良い面と危険な面の両方を持っていることも忘れてはならないのです。危険な面は、言うまでもなく、自分を滅ぼすパワーも兼ね備えていることです。
人間は、孤独の中で脳が特別な潜在能力を引き出し、良い作品、言い換えれば、芸術の創造を作り上げているのかもしれません。別に「芸術の創造」だけではなく、宗教の世界でも、「孤独の重要性」が強調されるのです。宗教では、一般的に孤独の中で神や天使との出会いがあり、啓示があり、悟りがあるといわれています。なにゆえに、孤独の中でそのような現象が起こるのでしょうか。また、一般人でも孤独の中で何か不思議なことを感じることが多いのではないでしょうか?
この紙面を借りて、「孤独の効用」として「孤独の安堵感」について一つ興味のある事例を紹介したいと思います。アンソニー・ストーの「孤独」という本の中に次のような事例を取り上げています。「1934年の冬、南極大陸の前線気象観測地の要員として、たったひとりで南極に滞在することになったバード提督の日記には、次のことが記されているのでした:午後4時、氷点下89度(華氏)、いつものように散歩に出た。私は静寂に耳を澄まして立ち止った。昼は死に夜が生まれつつあるーーーしかし、まことに静かである。ここには測り知れない宇宙の営みと力が、調和と静寂を保って存在している。調和、まさにそれだ!それは静寂から生まれてくるものだ。やさしいリズム、完全な和音の旋律、おそらくは天体の音楽。そのリズムを捕えれば、一瞬でも自分がその一部分になれば、それで充分であった。その瞬間、私は人間と宇宙の一体性に何の疑いも感じなった。その時確信したことは、そのリズムがあまりに秩序正しく、あまりに調和的で、まったくの幸福の産物とは思われないほど完全であるということ、それゆえにこの全体の中に目的があるに違いないということ、人間が偶然の派生物ではなく、その全体の中の一部であるということ、であった。それは、理性を超越する感情であった。それは人間の絶望の核心にまで至り、それが根拠のない絶望であることを突き止める感情であった。宇宙は秩序の世界であり、混とんの世界ではない。人間は、昼と夜がそうであるように、まさしくその秩序の世界の一部である。」また、同じ本の中でウィリアム・ジェームズは、「個人と絶対なる者との間にあるすべての障害物を克服するこの体験は(私の個人的な補足:宇宙との一体感の神秘的体験を指すのであろうか?)、非常に神秘的で偉業である。神秘的な状態において、私たちは、絶対なるものと一つになり、そして一体になったことを自覚する」と述べています。また同書ではフロイトとロマン・ロランの往復書簡で、「宗教的な感情は、永続性の感知であり、限界もなく、境界もないもの、いわば(大洋のような)ものを感知することである」と述べ、そのロランの考えに対しフロイトは「大洋感情を発展の初期の段階、すなわち幼児が外的世界から自我を区別するようになる以前に、母親の胸に抱かれた状態への退行であり、漸進的な過程ある」と言及し、精神分析者の理性から解釈を試みたのです。またグリン・ベネットは、「孤独の旅に伴う自分自身と一つである、また宇宙と一つであるという大洋感情について、彼の著書「忍耐の限界を超えて」の中で言及しています」。私の思い浮かぶ人類の偉人としてキリスト教の開祖イエス・キリスト、仏教の開祖ブッタ、イスラム教の開祖マホメットなどは、孤独の中で静寂の世界で神秘的な自然との体験を通じて神の啓示を受けたと推測されます。人類に偉大な足跡を残した人々は、似たような体験[自分と宇宙との一体感=大洋感情]をしているのです。先程の話に戻りますと、「安心感と自然・人間との一体感との関連」で私が指摘しておきたいとのは、宇宙である母の胎内の子宮で安心感を感じるのではないかと考えないわけにはゆかないのです。もともと地球の動植物界は、宇宙のリズムに従って営まれているです。

(続く)

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